医療従事者・患者支援者の声

熊本リウマチ内科院長 坂田研明 医師

「心から満足できる治療を受けるために」慢性疾患を抱えていると、様々な痛みや体調の悪さだけでなく、通院を繰り返す煩わしさや薬の副作用に関する不安、受診しても主治医が忙しそうで聞きたいことが聞けない、また聞いても答えが難しくてわからないなど、多くの問題に直面します。セルフマネジメントプログラムでは、こうした多くの問題に対処する方法を学ぶことができます。セルフマネジメントは「治療」ではないため、参加すれば病気が治るというものではありません。しかし、他の参加者と話し合い、自分の課題を整理しながら対処法を学ぶことで、問題を解決、不安を解消し、医療者や家族にも必要な助けを求められるようになります。私の外来でも、多くの患者さんがワークショップに参加されていますが、参加後に、ご自身の医療に対して積極的な姿勢に変わっていくのが実感できます。患者さんが納得し、心から満足できる治療を受けるために、セルフマネジメントの果たす役割は大きいと思います。

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