家族の声

埼玉県障害難病団体協議会 相談員/てんかんをもつ子の親

令和3年度埼玉県難病患者訓練事業として、6月20日から8月1日の日曜日に計6回、障害者交流センターで対面により「セルフマネジメント」研修会を実施し、毎回3時間の研修でしたが、時間の経過を忘れるほど集中出来ました。講師は日本慢性疾患セルフマネジメント協会にお願いし、毎回約10名の参加者で行われました。講師の先生から色々な課題の提示、解決方法の説明があり、それを受けて全体またはグループに分かれてのブレインストーミングと発表です。一方向の講義ではないため、皆さんから色々な意見やアイデアが出され活発な意見交換ができました。勉強させていただいた中で私にとって大きな成果となったことを2点触れさせていただきます。

<アクションプラン>
自分で決めたアクションプランの達成・進度状況のフォローが毎回あり、6週もフォローされるので継続できるようになりました。研修1回目のアクションプランを「毎朝、腹筋する」と決めて、もう5か月間続いており習慣化しました。

<意思決定の段階>
とても勉強になったのは「意思決定の段階」です。これは意思決定のテーマを決めてそのテーマに対して「賛成の理由」と「反対の理由」を5~6項目程度書き出します。項目ごとに点数(1~5点)をつけて重み付けをします。賛成の合計点数と反対の合計点数を計算し、最初に自分が思い描いた「直感」と一致しているかどうかを比較します。私の場合は、「飲酒する」をテーマとし、賛成の理由を「ストレス解消:4点」「気持ちの高揚:3点」「会話がはずむ:3点」などをあげて、反対の理由として「健康に良くない:5点」「浪費:3点」「食べ過ぎ:3点」「依存症のリスク:4点」などを列挙しました。点数化した数値を合計したら、反対の理由>賛成の理由となり、残念ながら「飲酒は良くない」という直感通りの結果でした。どちらにしようか悩んでいる時に、より客観的に判断できるように数値化して決断する手法を学び、とても役立ちそうです。

また、他にも病気との付合い方、日常生活で気を付けることなど大きな学びを得ることができました。講師の先生もユーモラスな話を交えて、楽しい研修会となり感謝です。

記入日:2021年9月